追想の彼方

自然の中で、日々の暮らしの中で…移り変わり揺れ動く心の内を 気儘にも身勝手にも感じるままに。

Even if it's covered in darkness

閑散とする街並みに
聳える唯一の旅宿
橙の灯りを落とした


取っ散らかった一室


真白な部屋が真っ黒な
陰で気味悪く染まる


明るみ始めたばかり
狭いひとつ窓を見詰め


その優しい空の向こう
飛び立ちたいと淡く望み


そうまた
行き止まりのない
苦悩の坂道を転げ落ちる


静寂に囚われたまま
項垂れ 重力に抗う
気力さえも失ったように


何を振り返ることも
何を見い出すことも
何を思い描くことも


ちっぽけな
ゴミ屑みたいな自分を
暗い宇宙の果てから
じっと眺めてるみたいで


いつしか本当の
笑顔をどこか遠く
置き忘れて来てしまった


胸に響くどんな言葉も
駆り立てる衝動を
呼び起こすことは


それでもこれでも


腑抜けた気持ち揺すり
しがない道化を
演じ続けることだけが
今日の自分を奮い立たせる

























※Even if it's covered in darkness
…闇に塗り潰されても

The fate of dropout

ああな、まるで
魂を切り売りして
生き延びているみたいだ


誰のどんな役に
立っているとも知れず
俺は自分自身を綴る


この減点方式の評価社会


どうにも遣る瀬なく
覆しようも無い
real に打ちのめされる度


有りっ丈の思いを
腹から湧きだす渾身の力で
破格の紙切れに注ぎ込む


当たり前だぜ
ただじゃ絶対に
終わらせはしないのさ


例え地面に突っ伏し
苦い砂をざゃりじゃり
噛み砕き赤唾吐くよな


もしかそんな羽目に
陥ったとしてもその辺の
雑草を掌に握り締め


ぎちがち歯食い縛り
傷塗れの躰でもまた
しぶとく踏張り這い上がる


誰から何時どんな理由で


白い目で見られて
扱き下ろされ無視され
チンケな噂たてられようが


俺は断然気にしねえ
完全に shutout
己の意志を貫き進むだけ


分かってるんだ
小賢しい嫌がらせと1銭の
得にもならねえ嘲りと


荒唐無稽な道のり
明日の日も吹き荒れる
冷たく鋭い逆風の中を























※The fate of dropout
…落ち零れの定め

問いかけるのさ自分自身に

立て続けに起こる
職場での不測の事態
careless mistake
やってらんねえな
くだらない記憶夢に


柔頬をつねられ
起き抜けの重い瞼擦る


めちゃんこ寒い未明
引っ込んだ空きっ腹で
齧り付く菓子パン
淹れたて熱々の緑茶
パンチの効いた渋みで覚醒


分かってんだよ
俺の所為なんだよ全部
手痛いしっぺ返しは
毎度のように潔く


おつむの弱い自分
快く受け入れられる
案外、素直になったなって
思うばかりさこの頃


失敗から学ぶまで
何度でも失敗し続ける
単純なことだよな


このまま行こうぜ
目指す未来は決まってる
期限なんか無いのさ
生きている限りだ



この青い星に暮らし
その壮大な地球上のどこで



どんな雪が舞おうが
どんな雨が降ろうが
どんな風が吹こうが
どんな嵐に遇おうが


どんな雷が曇天に轟き唸ろうが
どんな隕石が落下してこようが


どんな鉄砲玉が飛んでこようが
どんな破壊兵器が暴発しようが


どんな大地震が起ころうが
どんな津波が押寄せようが
どんな火山が噴火しようが
どんな疫病が蔓延しようが


俺は俺だ
変わりはいねえ
自分以上に
自分を信じてやれる奴は
この世には存在しないよな


裏切れはしない
そして逃れられもしない
死ぬまで付き合っていく
最悪な時も一緒にいて
最高の時も一緒にいる


そう、出来ることなら
いつも仲良く共に
人生戦い抜きたいよな
嫌いに何かなりたくないぜ
問いかけるのさ胸の内


しょぼい俺の頼みの綱


どんなに辛い時も
陰で静かに支えてくれる
御守りみたいなもんかもな
もう一人の大切な自分に
そうだよな great friend























※great friend…親友