追想の彼方

自然の中で、日々の暮らしの中で・・・見つけたこと、思ったこと、感じたことなどを綴っています。

春の日の記憶

目を閉じて 耳を澄ませると


小さな葉を 少しずつ引いて
振り鳴らし 耳寄せた


ナズナの 可愛らしく弾けるような音が
今でも この胸の奥に 聴こえてきます


お母さん あなたに教えてもらった
憶えていますか?



春の穏やかな日和のなか 田んぼの畦道で摘んだ 
ナズナのこと


シロツメグサを編んで作ってくれた
綺麗な花冠のこと


子供の頃の 懐かしくおぼろげな記憶と
厳しい母親だった あなたの


ほっとするような
明るい笑顔と 優しさを 思い出します









 


桜の樹の下で

あぁ 満開に咲く 桜の花


桜の樹の下で 皆が花を見上げ
桜の樹の下で 皆がカメラのシャッターを切る


あぁ 桜の樹の下で 皆が夢を見てる


桜の樹の下で 一匹の白い猫が座り込み 鳴いて餌をねだってる
桜の樹の下を 僕は微笑ましく眺めてる


桜の樹の下を 楽しそうに笑顔を浮かべながら
通り過ぎてゆく人達のなかに 君を探してる


あの桜の花びらがすべて 散り去る前に・・・
あぁ 君を見つけたい


真新しい春の 君に会いたい


ふっと 春

日を追うごとに 少しずつ 少しずつ
そっと そっと 蕾は開いてゆく


桜の花が 咲いてゆく 


目映い薄紅色が
樹の枝一杯に溢れだす頃


優しく 甘い香りに うっとりと
春の夢も 大きく膨らみ始め


野に山に


小鳥達の気持ちよさそうな
鳴き声は高く 晴天に抜け


爽やかな風は
すっと訪れ 頬冷やし


冬の名残 消し去るように
景色のなかを 駆け巡る