追想の彼方

自然の中で、日々の暮らしの中で・・・見つけたこと、思ったこと、感じたことなどを綴っています。

木枯らし吹いて

出掛ける先々 
至る所
秋の葉は咲く
鮮やかに


木枯らし吹いて
木枯らし吹いて


秋の葉は散る
美しく


木枯らし吹いて
木枯らし吹いて


この手冷たく
吐く息白く


冬になる冬になる
冬になる冬になる


年の瀬近く 
歩み寄る

陽の昇る方へ

あっという間に
過ぎ去ってしまったのかと 
週を振り返ってみても


バタバタと 
あれやこれやと
忙しく過ごしていた 記憶ばかり


別に虚しい訳じゃなく
別に寂しい訳でもない


深く眠れず 
早くから目醒め
暫く 暗い宙の一点を見詰めながら


明るみ始めた 空には未だ
半月と星一つ 
明るく浮かび
夜の間 降り続いた雨が残す
粗いアスファルトの端に 
薄い水溜り


割れた硝子の破片 
集めたように
不自然なほどに鋭く
オレンジ色の街灯の光 乱反射させて


しんと濡れた 
黒い道を直走る
衝動に突き動かされるように
陽の昇る方へ





雨の色 風の色

打たれ 被り 濡れる 滲む
どれもこれも あれもそれも


濡れていないのは 
広げられた傘の下 暖かな屋根の下


沢急ぎ 流れ往く 音流し
滝急ぎ 滑り落つ 音流し


風は強く 身体をぐるり 取り巻くように
吹いて 吹き付けて するり抜けて 抜け去って


濃い霧は 掻き乱されて
山間の宙を 漂い さ迷う


雨粒 木の葉 騒がせながら


大粒 雨垂れ 軒下の
玉砂利に重く 落ち跳ねる