そぞろ辿れば郷の彩り
細流の伝う その三千歩先で 微睡むように揺らぐ 鮮青な海を とめどない南の空に 暫し浮かべて ぴりりと横顔に滲みる 爽風の匂いと 冷たく淡に、過ぎる手触り そっと送る 静かな背へ 悴みほどけ正午前 なだらかな谷間 掬うように登る ゆったりと和みだし 綻ぶ軒並み うねうねと曲がりくねる 幅狭な坂道の... 続きをみる