追想の彼方

自然の中で、日々の暮らしの中で…移り変わり揺れ動く心の内を 気儘にも身勝手にも感じるままに。

2021年6月のブログ記事

  • アスファルトへ打ち上げられた 人魚みたいに

    そうなのか、本当に 重い衝撃を 突き抜けたときの動転 フォーカスされる 砕かれた空 刹那 崩れるように  墜ちてゆく視線 束の間の平穏から 投げ出されて 真っ黒が敷かれた底へ 錆びついた過去に 滲むような 脆い光の向こう いつまでも割れない アブクに塗れながら 八十年代のどぶ川で カプチーノ色した... 続きをみる

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  • 暑き日々と 雫

    刹那と言う名の あともう少し 届きそうに 差しだす指先から逸れた 永遠を流れる夢が 綺羅びやかな万華鏡のように 細目の瞳へ咲く 午後 照りつける天球の 坂道から逃れ着く 小部屋の陰に 吹きだすよう汗ばむ胸へ  籠る熱 薄く曇った窓硝子に透かされる 繰り返す朝陽に焼けた 高い生け垣の 眩く光り さわ... 続きをみる

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