追想の彼方

自然の中で、日々の暮らしの中で…見つけたこと、思ったこと、感じたことなどを綴っています。

薄明

吐く息けむり 冷たく流れ
朝に向かい褪せていく
インディゴに
集い瞬く星座たち


虚ろに
 淡に 
溶け入るように
微かな光 零したまま



山脈に
滲むオレンジが
円く柔らかに覗くと
はにかむ空が背伸びする


その距離は
ずっと近く
   とても、遠く


束の間の過ぎるたび
より華麗に
そして しなやかに瞳をすべり


短い夏の記憶を
景色の隅に捲りゆく



そっと踵を返し
頭を反らせた
天上の彼方に高く残る
一点の朱の輝きが


眩いあの日へは
決して戻れはしないー


と、胸の透き間に呟いた







×

非ログインユーザーとして返信する