追想の彼方

自然の中で、日々の暮らしの中で…移り変わり揺れ動く心の内を 気儘にも身勝手にも感じるままに。

脳内紛乱illusion.


朝の陽は、
漸く、 ん しかし
また、厳めしく昂まり
またしても 
二度寝の  タイミングを 取り逃がした
熟睡不足の 僕が
だらしない
軟体動物のように這いつくばる 小部屋の
か薄い
格子柄カーテンという名の
ご安心フィルターに濾過されて
やんわりと 目映い熱光を投げかけている



 されど、室温は急上昇。



それが 当たり前の季節なんだろうけどさ。
ちと、やりすぎじゃね?
何て、十月の天気にボヤいて
しがない一瞬を 切り取ってみたり。
 第三者目線で



そんな姿が盗撮されて
フリャイデーに載せられたりしたら
とんでもなく恥ずかしいだろうなぁ と、、
夢想、妄想、迷想。
瞑想など          ーーしない。
パパラッチの気配を冷やりと背後に感じつつ
(誰だ、そこにいるのは!
プラスチックのカップを投げつける素振り)
表面張力を突き破るように 家からとび出した。



諸事情がございまして
買い替えて間もない 小型バイクですっ飛ばす。
とはいっても時速三十キロで。
モナコのような街並みを疾駆。なんて爽快。
おおぅ、ギャラリーたちの黄色く弾ける歓声が
興奮する胸の内に
がんがん響いて、髑髏に昇り、 木霊するぜぃ。
いえぃ。



 否 違う、噓。
 変? ーー 何かが おかしい。



 殆どといっても良いほど、人影を見掛けない。
 たぶん、幻聴でした。
 スミマセン ねぇん。



勢いに乗り、イニシャルZ(気分上々)
峠道へと翔けあがる。
と、なんとも
だだっ広い 山の手 住宅集合地域を抜けながら
懸命にアクセルを絞る 登坂の最中
ちらり バックミラーに映る。行列。ん?
ま、まずいっ、
迅速に、はっ!
路側帯に退避。
苛立ったようなスピードで 
ぐんぐんと 追い越してゆく
カラフルな 自動車たち。
この途はもしや……
て、天国への           !?
そ、そんな  馬 鹿 な、





幻想だ幻想だ幻想だ幻想だ幻想だ幻想だ幻想だ
幻想だ幻想だ幻想だ幻想だ幻想だ幻想だ幻想だ
幻想だ幻想だ幻想だ幻想だ幻想だ幻想だ幻想だ
幻想だ幻想だ幻想だ幻想だ幻想だ幻想だ幻想だ
幻想だ幻想だ幻想だ幻想だ幻想だ幻想だ幻想だ



(むほぉぁ、
梃 の原理が 甚だしく
利き捲っているぅっ!!)



そんなこんなで人里離れ
暫く、曲がりくねる路筋を走り続けていると
コンビニ・トイレ 六つ分ほどの
丁度よい木陰が見えて
直ぐさま乗りつけた
暑い。躰が火照ってしゃーないんや。
ぷひぃ。緊張が解けてでちゃったちょん。
ぷしゅ。またまたでちゃったみょん。しへへっ。
ぶっ。



 なぁーんてことを
 さも涼しげに 発散しながら、



見あげる頭上に
貼り付けられたような
ヨモギ色した かぜ薬の顆粒に似た葉っぱが
うえからも したからも  万万。
迫りだして、瞳にやさしく 溶け入るように。
その透き間を
そよ風の流れを淡色に
描き出したような空が
すっきりと、明るい地球を謳っているように。
不可思議な 感覚 で



冷たい空気の
艶やかで ことのほか静かな運びに
この身を任せて
最近では毎回のこと未定の
お昼ご飯の献立を
キラキラと 沢山のシャポン玉ぁ 
きゃっ、きゃっ と
喜びはしゃぐような
幼い子供心で
三階建ての屋根より、
もっと  高あく  遠い
未知なる美天使たちが憩う
異次元の煌びやかな花園から 呼びかける 
貴いシグナルへと
吹き放し 羽ばたかせるように



即席ヌードル  に必須
の概ね
最低限所要時分
ちょい長ばかし、
(恐らく、魂をごっそり根元から
持って行かれたような顔をして)
 


  ふーんわり と 
  思い浮かべていた。










※この作品はフィクションであり、
 物語に登場する
 人物、乗り物、街、植物、惑星、
 その他もろもろ。
 あらゆる表現、思想は 架空のもので
 決して?(直接的には)
 リアルに関与するものではありません。

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