追想の彼方

自然の中で、日々の暮らしの中で・・・見つけたこと、思ったこと、感じたことなどを綴っています。

冷たい秋の夜風に紛れ、ひらり眩い初夏の記憶

突いて突いて
突き抜けて


もっとずっと
遠くまで


ふと見上げれば
色鮮やかな群青の空に
直線の儚い澪を
ゆっくりと斜に繋いで行く


真っ白に光る 
鋼の鳥


あぁ 
不思議なんだ
とても不思議なんだ


彼の 
大地に幾つも盛られた
巨大なパセリサラダの向こう側には
香り立つ
紺碧の海が艶めき
ゆったりと揺蕩いながら
深く果てし無く広がっている


全て飲み干すには
一体
何れ程の歳月が必要に為るのだろうかと
途方も無い事に
思いを馳せる


あぁ 
不思議なんだ
とても不思議な気分なんだ


青葉戦がせ
煌かせ
長い枝揺らし踊る
寡黙な大樹は


透明な
長方形の硝子窓の先で
ただ柔らかに微笑み浮かべ


さらり吹き抜ける風受けながら
涼しげに景色を
眺め続ける

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