追想の彼方

自然の中で、日々の暮らしの中で・・・見つけたこと、思ったこと、感じたことなどを綴っています。

白き空に重なる細かな枝は、黒い複雑な迷路を浮かび上がらせる

陽の光に
照らされない


あぁ
冬の景色は
生き生きとした表情を見せず


ただ
ぼんやりと明るいだけの空には
散り残った枯れ葉が
梢に一片
溜め息のような風に
ぶらぶらと揺れ動く


古タイヤは
何処にでも転がっている


寂しさを紛らわすように
小鳥は甲高く鳴き
その声は
雑木林の静けさの中に
直ぐ様呑み込まれてしまう


敷き詰められた
落ち葉の絨毯
そっと覗いて見れば


赤茶けた松葉の隙間に
温かそう
茸が一つ
小さな傘を健気に開いている


沢のざわざわと流れる音は微かに届き
素知らぬ振りして
通り過ぎて行くばかり












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