追想の彼方

移り変わり揺れ動く心の内を 気儘にも身勝手にも感じるままに

受け入れる弱き自分も

かすみ じゅん
世間から逸れて独り
時代遅れな体たらく
しょぼくれる夜もある

360°深い竪穴の壁に
囲まれてるような
身動き出来ない夜もある

明日を見通そうにも
濃い霧に包まれて
盲目に踞る夜もある

希望へ向かう階段が
真暗闇の底へ下り
転げ落ちそうな夜もある

得体知れずな苛つき
収まらず躰を掻き毟り
全てが嫌んなる夜もある

踏ん張りそれでも
耐え忍ぶ幾夜を重ね

寒さに震えながら
床蒲団に滑り込む

眠りに入る束の間
瞼を閉じればそっと

薄っぺらい毛布の中
静かな吐息の温もりが
1本の蝋燭の灯りのよう

凍えてしまいそうな
痩せっぽちな胸板の奥
脆き骨身に沁み込んで

涙が零れちまいそうな位

どうしょうもない夜もある

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