追想の彼方

移り変わり揺れ動く心の内を 気儘にも身勝手にも感じるままに

5:26発の寒寂路線

かすみ じゅん
誰もが無口な
暗中の始発列車
眠気の抜けない頭

久々で慣れない
縦鳴りの重き noise
背骨で聞いている

地元を離れ暫く
陽が届き始めると
艶めく車窓から

冬乾きの山間林野が
次々と現れ流れて

8カ月程で drop out
下らない想い出の儘
母校もゆっくりと

30数年間変わらず
一本橋の川向こう

その場所に未だ
存在し佇んでいた

都市を離れれば
片田舎と田舎が
交互にあるばかり

続き繰り返す光景が

time slip
したみたいに
この列車は過去へ
道案内してるようで

それが目的でないのに
自分探しでもないのに

ただちょっとした
憧れの風景を求め

当てのある独り旅
たわいもない願いと
夢から零れそな一片

本当に記憶から
呼び戻せなくなり
跡形なく消滅する前に

脳裡にくっきりと
直と焼き付けて
fileして置きたい

俺はこの先

何処へ向かうんだろう

それがどこだろうと

希望があると信じ

まだ見ぬ土地へ

この鈍行列車の
railを駆けて風切る
speedに揺られている

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