追想の彼方

移り変わり揺れ動く心の内を 気儘にも身勝手にも感じるままに

stand in the extreme heat

かすみ じゅん



いかんともし難い
夏の温度は急上昇


頭蓋内はグツ煮え
判断力もそう急低下


どこ見渡しても
蜃気楼のような


茹だる猛暑の景色
思考を曖昧にする


鳴り止まない
騒音の渦に揉まれ
蕩けた意識で


factory city
ゾンビのように
幻の泉を求め妄想


来る日も来る日も
軒並み暑いばかり


来る日も来る日も
いつも喉はカラカラ


時に陽陰に隠れ
辛うじてやり過ごす


粘い空気が纏わる
半端ない極暑の最中


どうにかこうにか
ぶっ倒れねえよう
生き延びるのに必死さ





熱ぃな畜生
全身が火照ってる
焼けるように


このまま俺は
燃え上がってしまうのか


この場で俺は
燃え滓になっちまうのか


それとも俺は
路面に溶けてしまうのか


炎天下の道宙に
陽炎が揺れる


時間の経たない安時計


真っ昼間から
夕暮れに思い馳せ


冷たく吹き抜ける
次の涼風を待ち望む


安全靴が煮え滾っても
立ち続ける
それが仕事さ


誰でもねえ
自分で探し選んだ
それが仕事さ


制服の中で
ぽろぽろと玉の汗が
腕を伝い落ちてゆく


























※stand in the extreme heat
…極暑の中に立ち尽くす

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