追想の彼方

移り変わり揺れ動く心の内を 気儘にも身勝手にも感じるままに

混濁し不均衡に病む

かすみ じゅん

眠ってたのかそれとも
醒めてたのか何時から

思い出せないで居る宵
とそとそと過る走馬灯

峠路を蛇行してるのか
游いでいるのか夜空を

何だこの感じ変な気分

朧げに照す橙の明かり
滲み視える四面の輪郭

自室なのは事実な筈で
だが確かに捉えられず

今この場に佇んでいる
自分の正体すら妖しい

俺はまだ人間なのか?

判別も出来ずにここに
夢の中ならまだ安心だ

生きているんだろうか
思考回路は機能してる

自問している繰り返し
ここは何処なんだろう

幽界か幻界か異界か?

目眩のする意識のなか
手繰る点滅する記憶を

想いを巡らせ暫く経つ

すると耳慣れた野鳥の
声が鼓膜に突き上げ

けたたましく轟き出す
唐突に窓辺の暗闇から

大難の予兆なのか是は
不自然も甚だしい時間

天地も覚束ない存在に
狂った世界を報せるように

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