確約なき時の迫間
びしょ濡れて
駆回った昨日から
引続く秋雨降りで
止まない水粒に
囚われた家の明方
潮騒みたくそれは
小波打つ音色を
頭上で奏でながら
過る仄かな甘さが
静かに滴る残像の
薄暗い街並みと
穏やかに微睡む
海辺の淡い記憶を
交互に明滅させる
曇った空模様とは
裏腹に表情は解れ
汗掻いたglassが
拭われるように
必要な事なのかと
部屋床で思い呟く
湿っぽい雰囲気に
添い寝するよう
玉響の安らぐ刻を
抱いていたいと
胸の傍で柔らかに
感じていたいと
握る掌の温もりを
後少しだけこの儘
悴れ心の綻びまた
優しく繕われるまで