追想の彼方

移り変わり揺れ動く心の内を 気儘にも身勝手にも感じるままに

寒夜気に身を晒し

かすみ じゅん

深夜の白街灯に
照らし出された


麓に犇めく住屋
畝り坂の途中端


ぼんやり闇間を

見下ろす脇から


粒砂利を掻き
歩むsandalの
眠い音が鼓膜を擦り


ンザァ ジャ


ゾリュ ズサ


keyは捻られて

Engineが吠える


ギャッ 
シュラリィヒ


ヴヴゥォン


のそり家並から
現れる黝い車型


真赤に滲むtaillamp
狭い道幅を埋め


静かにfadeout又
暗い陰が被さる


行ってらっしゃい

ぼそり呟く喉元で


淡い煙を黒宙へ
吐き出し何故だか
脱力ほっとして


軽くなったかも
もやっとも幾分


紫掛かる仄明るい
斑空を視界の天辺に


眺めをまた1枚と
すぅっと、knifeで
果物の皮剥くよう


路傍から
眼を滑らせ捲る


出て来やしない何も


それでも
味気ない気分が
晴れるよな風景に


偶には出逢えたら
馬鹿げた期待して


刻が過ぎれば
夜が終える事は
分かってるのに


高く眩く右手には


満月が優しい光
時折覗かせて
くれて居るのに


心ぶれる更け宵
胸の隅に巣食う

無力感が苛む己を


pantsのpocket
冷え沁む右指の先
磨り合わせながら


紛らわせず浮かぶ
破れない孤独を
抱え見詰めている




















※黝い(あおぐろい)
…青みを帯びた黒色



※皆様にお知らせ


現在、noteブログ

のクリエーターページの方に過去作品から

少しづつですが載せていっている最中です。


宜しければそちらの方も、気軽にお楽しみ頂ければ幸いです。

(「かすみ じゅん」「詩」での検索で出てくると思います)

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