澄みやかに綴られる 軟らかに冷やり 滑らかでいて そして、しめやかに通す 山気の海を 漕ぎ進み うねる螺旋の帯 無暗に振り伸ばしたような 峠路、とつと逸れて 行き足と追い熱 途中へ置き残し 未だ、囀りの届かない 森なかを歩み降る 人影なき長い坂道に 葉なし並樹は ゆったり、すらと 流れ過ぐ 香... 続きをみる
2021年2月のブログ記事
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淡いセピアに 落ち着く彩色を滲ませ 息潜む、森の風景は眠るように とても柔らかで そして寂しげな陰を担い したためて 干上がりそうな 濁る水溜まりにも似た 剥きだしの砂底が 殺伐とはだく 荒地の姿を模す 郊外に見受ける公園の グラウンドほどの窪みを 覗き込むように 取り巻く 無造作に差し置かれた ... 続きをみる