追想の彼方

自然の中で、日々の暮らしの中で…移り変わり揺れ動く心の内を 気儘にも身勝手にも感じるままに。

2021年11月のブログ記事

  • 白む吐息へ 彩る窓辺は こころに悴む冬を跨いで

    遠い北から遥々と  吹き抜ける 上衣を押さえて 爽風颯風 梢より 振り開け、そう 散るら ら るらら 煌びやかな歌声が 響きわたるような 大輪の色葉が 咲き乱れる 鮮やかな 眺望は 春の野原が靡くよう いずれは総て 羽ばたいてゆく 残された、万枝の巣に さよならを告げて  あなたにも  聴こえるだ... 続きをみる

    nice! 16
  • 濁りへ、ぽつり 徐に 揺り解ける水輪を 見詰めるように

    時の刻まれるほどに 下へ 奥へと 抗えず じわりと沈み、その光は より遠ざかるように そして、 原形を留めることさえ 許されないかのよう 色濃く寄せはじめた 妖艶に棚引く青灰雲に 巻き消されて つかの間を照らし損ね 望みは、フラットに 跡かたも無く塗り込められた   また、断続的に放たれる   途... 続きをみる

    nice! 16