追想の彼方

自然の中で、日々の暮らしの中で・・・見つけたこと、思ったこと、感じたことなどを綴っています。

蒸し暑い部屋と俄か雨の晩に

色んなものが


現われては 消え
 現われては 消えてゆく


色んなことが


始まっては 終わり
 始まっては 終わってゆく


今日もまた 
 明日もまた
  時を繋いでゆく


この先も ずっと
 未来へと 続いてゆく


僕もただ
現われては 消えてゆく 
ものの一つで


始まりと
終わりの 間にいる




暑かった日の黄昏

何となく 辿り着いた



河口を虹のように跨ぐ 橋の上 小さな港


スクラップ屋に 油臭い海



向こう岸には 明かりが点々と灯る


海面に長く伸びる 光の筋



薄闇のなか


黒く染まる 山並みと


色濃くなってゆく 空の透き間を



残照が 美しく走る


静かに揺らめく 暗い海を 照らしながら



夏の日暮れ

夏の日暮れは 遅く


まだ 見渡す空は明るく でも



遠く 聳える山並みの向こうに 隠れ 沈んでゆく


夕陽は 周りの雲を 青くも


淡く 赤くも



空の白を 黄赤にも 染めてゆく




森のなかへ 帰ってく


鳥達が景色を横切った



夜を待たずに 


夏虫は涼しそうに鳴いている



数少ない 小鳥の囀り  代わる 代わる


よく響く 静けさのなかで



温かくも 冷たくもない


そんな風が 時折 やさしく吹いて



草や枝葉を 揺らしてゆく




見下ろした 低い山々の向こうに 


遠い 街の灯り



ぽつり ぽつり と 霞のなかに


薄く かかり始めた 夕闇のなかに