追想の彼方

自然の中で、日々の暮らしの中で…移り変わり揺れ動く心の内を 気儘にも身勝手にも感じるままに。

2022年4月のブログ記事

  • 潰え逸れた 破れ心に さざめきの落つ

    扱き下ろす 罵り言葉 悪戯書きの消えない 開かずの廃倉庫 打ちっぱなしの コンクリート壁を 虚ろに 見詰めている 子どぶ鼠逹が 真闇を塞ぐ 茶錆びた鉄格子 から 薄明る外界へ 駿足で駆け降りる 尖った斜模様に湿り込む 残影 嵐めく 荒れ風、乱れ雨 微水片が ばらばら 飛び散り 頭を反らせ 鈍斑の空... 続きをみる

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  • 虚脱した身心へ 無慈悲にも 度重ね上塗らる

    まだ星月達の 煌々と覗いた 早朝の闇から 西陽の厳つい夕刻 まで 仕方のない精一杯 無気力になるまで 納得のうえ 目の眩むような忙しさ を 食い扶持目当てに 働いただけ 沸点を越えた 脳味噌に 消火液を 満遍なく浴びせかける 最善の選択 冷たい室陰に 滑り込む   薄窓帷で遮蔽された   密閉空間... 続きをみる

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  • 淡き桜は開け 明暗の時を 澄み空に深く刻み

    さらり 舞い踊り、 はらり 降りゆく 幾千の花びら その 芳しい匂いのなか 滑るように 潜りながら 通りすぎる   目映さの裏   俯いた世間   何気に捲る 春の日々 いつの間にか 青い葉の新たに生まれた 細い銀の枝に 柔か花の満ちる 並木の記憶を 思い浮かべて 十余年の歳月 迷いながらも歩み続... 続きをみる

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