looking back
冬の通り雨 ばさばさ と、短く降り弾け そして途絶え 高角度の 巨大な虹が 七色を携え 昇る (これは予兆なのか (戯れなのか 色濃い印象が 脳裏に焼き付いたまま 薄い残照が 緩やかな稜線を縁どる刻 遠退く夕空 闇坂に 人影途切れ 寒風が吹き抜ける 寂しさを覚え 振り向いた眼球の上端 真っ白な... 続きをみる
like me
毎晩のように 浅い眠りの中 がなり立てて来やがる ねちっこい 過去の記憶を突っぱねて 明けない夜 を蹴り上げる 今日も 継ぎ接ぎだらけ 車検なんか切れっ放しの おんぼろな身体で 下らない言葉 腹から捻りだし 書き散らしながら まるで過剰生産 煙突から公害噴火 このどうでもいい 頓珍漢な世界のなかを... 続きをみる