追想の彼方

自然の中で、日々の暮らしの中で…移り変わり揺れ動く心の内を 気儘にも身勝手にも感じるままに。

諸々のタスクは無常に至れり

純愛映画かなんかで
感傷に浸り
瞳を潤ませる刻も割けず



ただ、胸身に
ひたすらになだれ込む
苦い重みをしょって



辛い登り坂道を
もくもくと歩き続ける




先は東雲、帰りは暗闇
水鳥が不意つき
飛び去るように



隙の狭い
スケジュールにせっつかれ



過ぎゆく日々また日々




心太を食べ忘れ
ビーチにもいかず
でも真っ黒に日焼けした肌



六百ミリリットル
ペットボトル三本分の
麦茶を来る日もがぶ飲み



仕事の終いに頂いた
差し入れのかき氷
痺れるほど沁みる冷たさが



夏らしい夏の思い出



少しだけ
薄まった陽射しに
ありがとさん



心細くなるほど
寒くなった宵風に
こんばんは



秋刀魚はまた値上がり
今年も一尾は
買っておきたいと



信号待ちで想い巡らす



蛇行する田舎峠を
急下降して
本道の渋滞を逃れ抜け



本日もかけがえのない
拠り所目指し
時を追い駆け長い家路

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